きょうもうっすら月あかり

日々の生活をたのしみながら

わからないという状態

子供のころはそうでもなかったが

20代から30代のわたしは

「自分はこうしたい」

という心理は強かったとおもう

いつしか

「周囲の人たちが望むように」

という他人軸に移り

ここ数年は

「他者と自分、状況にとってのベスト」

という全体的なものの見方となった気がする

 

そう思いながら

折り合いをつける意味での着地点をさがし

多少無理やりにでも答えを出すことが最善だと思って生きてきた

ところがこのところ

〝なんらかの答えは出さなければいけないもの〟という

強迫観念にも似た思いが形を変えてきている

 

家族間でのことなのだが

何年かもやもやと状況が変わらず

ずっと頭の片隅に常に「ある」感覚

そしてこれは昔からの私のクセなのだが

グルグルと思考に巻き込まれてしまうことがある

 

あるときふと

もういいやと

”わからない„ままの状態でいることにしてみた

”どうしたらいいのか”

”どうしたらいいのかわからない”

誰にとってもそうだと思うけれどなかなかに

閉塞感があり辛いものがある

さまざまなフィルターを外す努力をしたときにようやく

自分が今までしてきたことは

理想的な最善を尽くしたのであって

自らの”本心の声”を聴くことが

とても難しかったことに気づく

自身の”本心”を以前よりも聴けるようになると

本来の自分がどんな人間なのかも少しづつみえるようになり

幾度も繰り返してきた完璧主義、理想主義は

むしろもう難しいのだと感じる

卑下でも自己否定でもなく

自分が思っているよりもずっと

消極的でずぼらで幼稚で

枠にはめられることが嫌いな

お行儀がいいわけではない人間なのだなと自覚する

 

思いやりや気遣いはあって当然に思うほど大切にしているけれど

”行く先々の人たちのための自分”を

ようやくそろそろ卒業できそうな気がしている