きょうもうっすら月あかり

日々の生活をたのしみながら

いまさらながらの母への思い

母をあちらの世界に見送って4年が経ちました。

 

このところ近くに母を感じることが多くなりました。

 

 

巷では”友達親子”という言葉があるように

 

すごく親との距離が近い人たちもおられますが、

 

うちはそういう関係性ではありませんでした。

 

わたしは3人兄弟の長女で年子。

 

いわゆる団塊2世の世代に当たります。

 

幼いころから両親共働きで

 

ほぼ下の兄弟たちの世話に時間を割かれ

 

忙しくわたしはおばあちゃん子でした。

 

その祖母は大正生まれで孫のわたしにも

 

決していわゆる「孫はかわいい」感じで接してはくれず。。

(いじわるばあさんでした)(笑)

 

 

褒めてほしくて頑張ったことも

 

周囲で褒めてくれるような大人はおらず、

 

「もっと頑張らないと!」というスタンスで

 

承認欲求だけはどんどん大きくなっていくような日々でした。

 

それでも両親はそんななかでも

 

子供たちに愛情を注いでくれたのだとおもいますが、

 

それを愛情だと受け取れなかったということなのだと思います。

 

両親も愛情をうまく受け取れず、

 

育ってきた人たちゆえ

 

愛情表現の仕方がわからなかったのではと

 

今なら思えます。

 

 

その感覚で私たち親子は距離感をつかめないまま

 

両親とも亡くなるまで

 

過ごしてしまったような気がしています。

 

親子ゆえの甘えがお互いに意固地になって距離をとり、

 

こじらせてしまいました。

 

 

最近は町で母に似た後ろ姿を見つけると

 

しばらく目で追っていて、

 

母に対する寂しさや申し訳なさに気づき、

 

赦せなかった思いのすべてを溶かしたいとやっとおもえるようになりました。